横浜市市民協働推進センター

取り組み紹介 YOKOHAMAコラボノプロジェクト プロボノ活動&最終報告会レポート

コラノボプロジェクト最終報告会の様子画像
2023.3.30 コラボノプロジェクト
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プロボノ活動&最終報告会レポート

今年度初開催となった「YOKOHAMAコラボノプロジェクト」は、約4ヶ月間のプロボノ活動を経て1月に最終報告会が行われ、10ヶ月に渡るプログラムが無事に終了しました。

当プログラムは、前半に座学&ワークショップ、後半にプロボノの実践活動を行う構成となっています。座学&ワークショップを受講された方の中から希望者を募ってチーム編成を行い、4分野6団体においてプロボノ活動が実施されました。

各チーム4~6名で、ほぼ全員が初対面かつ本業の業種や職種もバラバラという多様なメンバー。初めてプロボノ活動を経験する方が多かったものの、プロボノメンバー同士や団体との顔合わせの後、徐々にコミュニケーションを取りながら関係を構築していきました。どのチームも各種オンラインツールを駆使し、ときには対面で集って現地訪問や打ち合わせ、ワークショップなどが行われました。まさにコロナ禍を経たからこそのプロボノ活動の形が生まれていました。

4分野6団体はそれぞれにいくつか課題を抱えており、ときにそれらは複雑に絡まり合っていて優先順位がつけづらいものもありました。そのような中でプロボノメンバーは団体にも課題にも真摯に向き合って整理を行い、最終的に当プログラムの中で取り組むべき課題を絞って解決に向けた具体的な施策に取り組みました。特に広報に課題を抱える団体が多く、リーフレット作成やSNS発信に関する取り組みがありました。それは単に実務的なサポートをするだけでなく、「団体が最も大切にしていることは何か」「誰に団体の情報を届けたいのか」といったより根幹的な部分の掘り下げに力が注がれていました。広報以外にも事業承継や助成金申請に関するサポートなども行われました。

いずれのチームにおいても、プロボノメンバーの皆さんにはまずは団体をよく知ろうとする姿勢や熱意がありました。その上で団体にとって今必要なことを見定めるというスタンスをお持ちでした。最終的に4ヶ月間で着手できることに絞り、チームで役割分担をしつつ進めてくださっていたことが大変印象的でした。

プロジェクトの説明の様子画像

1月25日に行われた最終報告会では、各チームでの活動の様子と成果についてプロボノメンバーの皆さんから発表をいただきました。

【おもな活動内容】
NPO法人エキープ
広報力アップのためにリーフレットを作成。掲載項目や文言の検討を行った。

フルリール
広報力アップのためにリーフレット作成およびSNS発信に関する運用アドバイスを行った。

NPO法人よこはまチャイルドライン
「大学生ボランティア獲得」「出前授業(スクールビジット)」「広報」の3本柱を据え、それぞれ活動を行った。

株式会社3丁目カフェ
黒字化、事業承継、広報に関するアドバイスを行った。

ハートフル・ポート
情報発信力アップのためのアドバイスを行った。

子ども食堂ぱふぃん
経営基盤安定化のため助成金申請、フードバンクの検討、調整、経理作業に関する支援を行った。

コラノボプロジェクト最終報告会の様子画像

発表内容からどのチームもこの4ヵ月の充実した活動ぶりが伝わってきました。かならずしも楽しいことばかりではなく、ときに困難があったこともうかがえましたが、最後まで駆け抜けていただいたことに事務局としても大変有難い気持ちでいっぱいです。関係者からもボランティア活動としてのレベルの高さに感嘆の声が聞かれるほどでした。また、発表内容もさることながら、当日は一部オンライン視聴も可としつつ対面での発表をしていただいたこともあり、団体とプロボノメンバー双方が画面越しではない交流をすることができて、プロボノ活動の最終日に相応しいあたたかな場となりました。

YOKOHAMAコラボノプロジェクトとしてのプロボノ活動は1月末を目途に一旦の区切りを迎えました。プロボノ受入れ団体にとっては、通常のボランティア活動とはまた異なる形で新たな仲間や視点を得る機会になったはずですし、プロボノ活動参加者の皆さんにとっては地域やNPO活動を知り、さまざまな気づきや学びの機会になったのではないでしょうか。活動終了後も自ら手を挙げて団体のサポートを続けていらっしゃる方もいます。プロボノ活動が団体と市民がつながる接点となり、今後も関わるきっかけとなる可能性を示せたことは、当プログラムのひとつの成果といえそうです。横浜市内外問わず、今後のプロボノの展開にさらに注目したいものです。

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