取組紹介

【協働のたね Vol.4】~ ハッシンプロジェクトと URaKIDoの出会いから応援~

誰でもピアノを演奏している写真

■「協働のたね」について

こんにちは、協働コーディネーターの鈴木です。日々センターには、様々なご相談が寄せられています。その中で時に 、複数の団体さんが関わり合うことを私たちはお手伝いしています。お互いが日々取り組んでいること、時に困っていることなどを話す過程で、新たな気づきや具体的に協力し合えることを見つけられることがあります。そんな「協働のたね 」をご紹介していきます。

■ご相談者:呼吸器生活向上委員会

プロジェクト名:こどもハッシン! !-呼吸器生活向上PROJECT- 【呼吸器や医療的ケアがあるこどもたちがハッシン!します】

横浜市立東俣野特別支援学校に通う、呼吸器 を装着していたり 医療的ケアがあるこどもたちが主体となって、活動(発進)するプロジェクトを、それを受け止めた 保護者や 大人たちが一緒に考え、多様な分野の方々と協働し持続的に支援しています。あまり外で見かけることのない、重症心身障がい児と呼ばれるこどもたち や保護者が中心となって活動しますが、呼吸器や医療的ケアのない障がいのこどもたち、 きょうだい 児たちもともに活動しています。活動の様子を撮影した写真

■協働のきっかけ

昨年度協働推進センターが主催した、 対話と 創造 ラボの 企画 を通して、 親交のあった レスパイトケアサービス 萌 の中畝理事長から、 「ハッシンプロジェクト」の応援活動ができないか な?と 相談を受け ました。 中畝さんは、 萌 で重心のこども達 とかかわって おられ、藝大 DOOR4期(※1)として、一緒に学んだ仲間たちと の 実践の場としても、このプロジェクトを応援したいと 話し合っておられ ました。2021年度 対話と創造ラボ VOL2のリンクはこちら

(※1)藝大 DOOR 東京藝大で社会人と芸大生が一緒に学ぶ福祉と芸術
diyersity on the arts projectのリンクはこちら

ハッシン!PROJECTCTの歩みを時系列に紹介します。

・3月24日:ハッシン!PROJECT代表の鈴木さんが、協働推進センターに団体登録。ハッシンの一歩を進めることとなりました。

・4月6日:ハッシン!PROJECTの第1弾として「横浜市役所見学ツアー」を実施し、車イスやストレッチャーを利用するこどもたちが議事堂などを見学しました。この様子を、DOORメンバー修了生有志によりつくられたURaKIDo(ウラキド※2)メンバーがZOOM配信しました。ハッシン!PROJECTのみなさんとZoomで交流を重ねながら、この時の記録映像を編集し、ハッシン!PROJECTのFacebookとYouTubeで配信しました。ハッシン!PROJECTのFacebookページはこちら

・8月11日:第2弾として開催された「横浜市役所で〝だれでもピアノ″を弾きたい!」にURaKIDo メンバーが参加。記録映像2作目を作成しました。映像のURLはこちら

・11月7日:第3弾となる「秋葉台公園からハッシン!インクルーシブ遊具で遊んでみよう!」に参加。記録映像撮影。編集して公開3作目となりました。映像のURLはこちら

■活動を進めてみると・・・

「こどもたちのことを多くの人に知ってもらいたい。活動を通してハッシンをすることで、こどもたちが自信を持てるような、支援をしたい。」という、代表鈴木さんの思いを受け止めたURaKIDoメンバーから、記録映像作成の提案がありました。重い障がいをもつ子ども達や、その親、きょうだい児が顔を出す、名前を出すということが、どのような影響があるのか、慎重に話し合いを重ねながら作業を進めることになりましたが、その過程で本当に多くの気づきや出会いがありました。ハッシン、URaKIDo双方にとってこのプロジェクトは得難い機会となっています。屋外にて撮影した写真

■これから・・・

これから、ハッシンプロジェクトが考えていること。例えば、「日本橋にある分身ロボットカフェに、電車に乗って行ってみたい。」という願いを叶えること。※4月6日に一部のこどもたちで行くことが決まりました!

重心のこどもたちの中には、公共交通機関や、電車に乗ったことがないこどもも多いのです。電車で居合わせた一般の方々にとっても、ストレッチャーや呼吸器をつけた子どもたちと出会う貴重な機会となるはずだと考えています。

また、URaKIDo のメンバーには、プロボノと言えるようなスキルやネットワークをもつ方々も多くいて、継続的に関わっています。ハッシンと、URaKIDが協働していくことで、当初の目的である、重心のこどもたちの主体的な活動がわかりやすくハッシンされていくと思います。協働推進センターが、その会場や機会を提供することで、企業との協働、新しいテクノロジーやソフトの開発が、ハッシンのこどもたちを支援することができるかもしれません。誰もが生き生きと暮らせる社会を、ハッシンの皆さんは先頭に立ってつくってくださっています。

ぜひ、ハッシンにご注目ください!

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