横浜市市民協働推進センター

取り組み紹介 「市民公益活動緊急支援 助成団体のいま」~ユッカの会さん~

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2022.2.25 市民公益活動緊急支援助成
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■この企画について

市民公益活動緊急支援助成金事務局(横浜市市民協働推進センター)の田中です。
助成を受けた団体さんのその後の取組状況について情報収集していたところ、それぞれの団体さんが創意工夫を重ねながら、取組を継続されていることが分かりました。そこで、市内で奮闘されている方々へヒントになるような、「取組の秘訣」をインタビューしました。ぜひ、ご活動の参考にしていただければと思います。

■ユッカの会さん

ユッカの会さんは、中国残留邦人帰国者家族および外国につながる人々の教科補習、日本語学習、生活上の問題や進学・就職の相談などを行っている団体さんです。団体の目的を、「活動を通じて、中国残留邦人帰国者家族 および外国につながる人々と ボランティアが”ともに学び、ともに楽しむ”姿勢で、心豊かに充実した生活を送ること」としています。

「外国につながる方も日本の方も、地域でともに暮らしている隣人として、安心してその人らしく暮らしていくために何が必要なのか、何ができるか?」を考えていらっしゃるとのこと。活動の柱は、1対1での教科学習支援・日本語学習支援と交流活動、進学や就職、生活上の相談対応など。さまざまな活動があることで、子どもから高齢者まで、ライフステージに応じて家族みなが活動に関われる点が特徴だそうです。今回は、事務局の水本さんにお話を伺いました。

ユッカの会 ホームページ

■助成を受けたきっかけ

ユッカの会さんは、「オンラインによる学習支援事業」で助成を受けられましたよね。どのような経緯で申請されたのでしょうか?

水本さん:「コロナ禍で、対面での活動が制限されオンラインでの学習支援体制を作る必要を感じていました。経済的に苦しい家庭は、学習支援やボランティアとのつながりの維持がより必要だと考えられますが、自らオンライン環境を整えることも難しい場合が多く、環境整備からの支援が必要だと感じました。助成自体は、これまで研修などで関わりのあった、横浜市市民協働推進センターさんから情報提供をいただきました。」

■助成事業では

繋がりを途切れさせないためにはどうしたらよいか、と動かれたのですね。実際に実施した時のことを教えてください。

水本さん:「まずはタブレットを購入して、貸し出しを行いました。また、通信環境がない家庭にはモバイルーターの貸出も行いました。電話が止まってしまい、貸出したルーターによるSNSのみが連絡手段となった家庭もあったので、そういった厳しい状況でも支援者とのつながりを保つことができました。」

「また、パーテーションや消毒用品などを購入できたことで、感染対面を行ったうえで、対面での活動を継続することができました。」

※貸出用タブレット

■2021年度の活動は・・・

2021年度はどのように展開していますか?

水本さん:「いくつかの活動を進めています。

・個々の学習支援、勉強会などは引き続きオンラインと対面で実施。タブレット・モバイルルーターの貸出も継続して行っています。

・ZOOMを使ったオンライン交流会「おしゃべりカフェ」も、月2回ほど継続して開催しています。会のボランティア・学習者だけでなく、地域の方、他団体の方、海外からの参加もあり、様々な役割を果しえる場になってきていると考えています。

20213月には、安全講習会「日本の小学校ってどんなところ」、20221月には「スピーチ会」も対面とオンラインの両方で開催しました。」

※夏の教室の様子

■最後に一言、お願いします!

最後に、2020年度の助成が団体全体にもたらした影響や、得た学びがもしあれば教えてください。

水本さん「厳しい状況になっても、できることを一つずつ続けていくことが大切であること、関わってくださっている個々のボランティアの方の力を改めて感じています。

コロナ禍でどのようにしたら活動が継続できるのか、どうしたら支援が必要な方とつながり続けられるのか、悩んでいる時期にこちらの助成金をいただけたことで、オンライン活動に一歩を踏み出すことができました。ありがとうございました。」

■おわりに

ニーズに応じて様々な催しを企画実施されているユッカの会さん。これからのご活動も応援しております!

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