イベントレポート

【開催レポート】第2回よこはまNPO 労務相談会「労務のキホン~職員向け~」

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第2回よこはまNPO労務相談会 開催レポート

3月14日(木)、会計・労務相談会「労務のキホン~職員向け~」をスペースABで開催しました。

NPO法人や市民活動団体が活動を進める中で、会計・労務について「モヤモヤ」を抱えることは少なくありません。そんな「モヤモヤ」を抱える者同士がつながり、励まし合いながら、専門家に相談できる場として、今年度から「会計・労務相談会」を企画しました。

会計と労務、それぞれ2回開催しており、今回は労務の2回目として、前回に引き続き飯田剛史社会保険労務士を講師に招き、グループワークなどの交流を交えながらNPO法人の労務の基礎を学びました。

9月14日(木)に開催した労務相談会「労務のキホン~理事・管理者向け~」の様子はこちら

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当日のプログラム
・講師のお話
・事例を基にしたグループワーク
・公開相談会

「労務」と聞くと、「難しそう」「NPOには関係ないかも」などと思う方が多いかもしれません。ですが労務に関する知識は、組織で働く人たちが働きやすい環境を整備するために必要不可欠です。講師のお話では、労務全般の基礎的な内容に加えて、近年労務相談で増えているハラスメント問題についてもお話しいただいたことで、労務に関する知識をアップデートする機会となりました。

【講師のお話 主な内容】
・全国の労務トラブル件数
・採用(雇用契約締結)時のポイント
・労働時間管理のポイント
・給与計算のポイント
・年次有給休暇のポイント
・労働保険と社会保険について
・パワーハラスメント対策のポイント
・今後予定されている各種労働関係法改正 等

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続いてのグループワークでは、「電話やメール等による指導とパワハラ問題」をテーマに、いくつかの具体的な事例について、それがパワハラに該当するか否かをグループで検討し、発表を行いました。「各事例がどのような背景・文脈で起こったのか」「なぜパワハラ(適正な指導の範囲でない)と考えられるのか」などと、想像力を働かせながら、その根拠についても積極的に意見交換がされていました。

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講師の解説を聞いていると、何となくの決まりごとで進めてしまっていたことが後になって職員から指摘されてトラブルになったり、時代にそぐわない指導がパワハラ問題に発展したりということが多くあることがわかりました。たとえ、社会課題を解決しようと必死に活動していても、労務トラブルへと発展すると自分たちの活動以外のところで頭を悩ませなければならなくなってしまいます。

労務について学び、雇用者・労働者関わらずみんなが意識改革を行うことで、安心して継続的に働くことのできる環境を整備し、それが団体の持続的な活動につながっていくということがわかりました。
また組織の成功循環モデル(関係の質・思考の質・行動の質・結果の質)を参考に、特にNPOで活動している方は、関係の質から信頼関係を築き、知識も大切にしながら活動していくことがカギでもあり、強みでもあるというお話が印象的でした。

今年度は「理事・管理者向け」と「職員向け」に分けて、2回の労務相談会を行いました。今後も労務に限らず、NPO法人等の団体向けのセミナーを行う予定です。「自分たちの団体にはまだ早い」「専門的で難しそう」と感じている団体も、ぜひこのような機会に知識とつながりを得て、活動に活かしてみてはいかがでしょうか。
来年度のセミナー・イベント開催の情報は、横浜市市民協働推進センターHPの<参加する>に掲載する予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。

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