close

PROJECT
協働プロジェクト

【対話&創造ラボ オープンダイアログ vol.1 Event Report】

対話&創造ラボ
2021.05.20
【対話&創造ラボ オープンダイアログ vol.1 Event Report】

「他者の感覚・視点を取り入れることで見えてくるもの」 ~新しい価値やアイディアを生み出すインクルーシブ・ダイアログWS~

対話&創造ラボの一つであるオープンダイアログは、協働推進センターに寄せられた相談や提案、課題をもとにテーマを設定し、関心のある方たちとの対話の場をつくっていく企画です。今回の企画は、協働推進センターに展示された、障がい者の方たちによるアート作品の展示をきっかけにして(※)生まれました。

※作品を展示いただいた「ココロはずむアート展実行委員会」の中畝さんご夫妻には、オープンダイアログVol.2の企画に携わっていただきました。

==================================

【プログラム】

1 イントロダクション
2 事前説明・ミニワーク(参加に必要なPC操作の説明・テスト)
3 インプットワーク(講師紹介、主要ワードの解説等)
4 フィールドワーク(IMの方の様子を観察し課題を発見するワーク)
5 ワークショップ (フィールドワークでの発見の整理と課題検討)
6 全体シェア (ワークショップでの発見・気づきの発表)
7 クロージング (まとめ)

==================================


ワークショップの様子

この日のイベントは、全面オンライン参加でのワークショップ。協働推進センターの協働ラボでは、スタッフが役割分担のもと連携して、進行しました。まずは今回のワークショップが生まれたきっかけを、協働推進センター統括責任者の吉原からご紹介。「こころはずむアート展実行委員会」から提供いただいた、障がいのある方が制作された作品の展示。捉われがなく、自由に表現されている作品のインパクトや魅力を感じ、障がい者アートと括ることへの違和感を感じるとともに、多様性や異なることの価値、他者の感覚を体験してみようと考え、今回の企画に至りました。

【会社紹介:株式会社19】「人と社会のつながりをデザインする」をコンセプトに、企業への事業コンサルタント、「STUDIO19」の運営などの事業を展開しています。(会社ホームページ:https://archalle.co.jp/

今回、企画をともに進めたのは、株式会社19。障がい者の視点や感覚から、様々なイノベーションへのきっかけを生み出そうとしている会社です。安藤将大さん(株式会社19代表取締役社長)からは、導入として、「新しいものを生み出していくうえで、いかに自分とは異なる価値観を持つ人と対話していくか。今日は、ワークショップを通じて、障がい当事者であるインクルーシブメディエーターとぜひ対話してみてください」ということをお話されました。

今回のワークショップで重要な存在となるのがインクルーシブメディエーター(以下、IM)と呼ばれる人たちです。IMの方たちは、障がい当事者としての視点を持ちながら日本社会にも精通し、健常者とのコミュニケーションを通じて、今まで埋もれていた課題の発見や価値創造を促す仲介者の役割を果たします。

6つに分かれた各グループに1名ずつIMの方が入り、参加者は、アイスブレイクを通じてコミュニケーションをとりながら、障がいのある方との対話を深めていきました。(今回は、ドイツから参加するIMの方もいました!)

フィールドワークでは、IMの方たちがあらかじめ指定された課題に取り組む様子が中継され、参加者は配信される画像を注意深く観察していきます。例えば、弱視のIMの方が、近くの自動販売機まで行って飲み物を買うという課題に取り組む様子を見ながら、移動するとき何に気を付けたりしているのかなど、自分たちの感覚とは異なる部分、気になった部分を質問していきます。

IMの方たちの行動は、スマホやタブレットで撮影・中継されているので、参加者は、臨場感を感じながら、障がいのある方たちの視点や感覚を体験することができました。

ワークショップを通じて、得られた気づきや考えたことは、オンラインツール「Miro」を使ってグループのメンバーと共有していきました。考えたことを可視化することで、参加者同士の視点の違いにも気づくことができました。


参加したみなさんからのご感想

参加者のみなさんからは、様々な感想をいただきました。その一部をご紹介します。

======================================

・他者の異なる視点を教えてもらうには、一歩ずつ踏み込んで知ろうとすることが必要で、異なるからこそ、最初は戸惑うこともあるということ。聞くことと話すことが大事と思いました。

・異文化な世界を聴くだけだと、その世界の実情が見えて来ない。その視線を通しての仮想な世界であるけれども、その世界を身近に考える事が出来た。

・弱視も老眼も困る所は一緒。分ける事なく11人の困りごとに対応する社会であって欲しい。100人いたら100通りの価値観があって素晴らしい。違うから豊かになれると思います。困りポイントは聞いてみないとわからないものだなと思いました。こちらが思っている事と違ったりします。

・当事者視点から考えるという構成と、オンラインでしかできない行動を一緒にするという工夫で、実際にどう見えているのかがわかり新たな気づきが多かったです。また、体験を言語化して整理するワークショップとの組み合わせ。特に、外からの観点と本人の観点を話し合うのは学びになりました

・異文化の中に飛び込む体験を、身体的ハンデとともに生活している方への行動に質問で切り込むことで、結果的に自分を振り返る…貴重な体験でした。障がいは特別なことではない…と、以前、北欧に滞在して全身で感じたことがありましたが、日本ではその感覚を培うために、もっと日常生活に体験や対話をできる場面を作り出すことが必要だな〜と感じました。

======================================

株式会社19とのコラボ企画、しかもオンラインツールを利用してのワークショップとあって、運営側として新たな試みでした。今後も、様々な団体・企業さんと一緒に、イベントを実施してまいります。また参加したい!今回ご都合が合わなかった・・という方はどうぞ、2021年度のイベントをお楽しみに!

▼イベント情報はこちらから(市民協働推進センターメールマガジン)

https://kyodo-c.city.yokohama.lg.jp/news/civic-times/

目次
「他者の感覚・視点を取り入れることで見えてくるもの」 ~新しい価値やアイディアを生み出すインクルーシブ・ダイアログWS~
ワークショップの様子
参加したみなさんからのご感想


up