横浜市市民協働推進センター

取り組み紹介 協働トライアルセミナー2023<協働の未来をつくろう!>|第2回 協働のイロハを学ぼう! Event Report

協働地ライアルセミナー2023第二回協働のイロハを学ぼう登壇者画像
2023.2.27 協働トライアルセミナー
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第2回 協働のイロハを学ぼう!

第2回は、「協働のイロハを学ぼう!」と題し、講師として岡本今日子さん、中島智人さんをお招きして、協働の意義や期待・効果について様々な角度からお話いただきました。
登壇者2名の写真

開催概要

【開催日時】
2022年12月22日(木)18時30分~20時45分

 

【テーマ】
協働のイロハを学ぼう!

 

【講師】
中島智人氏
〔産業能率大学教授/前横浜市市民協働推進委員長〕
岡本今日子氏
〔横浜市市民局市民協働推進課長〕
加藤慎介氏
〔横浜市市民局市民協働推進課担当係長〕

 

【オーガナイザー】
治田友香〔関内イノベーションイニシアティブ株式会社 代表取締役〕

市民協働とは~横浜での軌跡、その意義

まずは、横浜市市民局市民協働推進課長の岡本今日子さんから、横浜市がどのような意義で協働に取り組んでいるかについて、お話しいただきました。

岡本今日子さん登壇画像

横浜市では協働を「公共的又は公益的な活動及び事業を、横浜市と市民が協力して行うこと」と定義。市民公益活動の強みは、柔軟・迅速な対応や分野を超えたフットワークの軽さであり、行政がその性質上対応できない部分・より成果が期待できる分野において、多様な主体の強みを生かして連携することで解決に向けて取り組むことを趣旨としています。

多様化、複雑化した地域課題やニーズに対応するためには、多様な主体との連携による「協働」が不可欠。第1回目の三坂さん・田川さんのお話も、市民自らが自分たちの生活の中で課題を捉え、当事者だからこそ解決に取り組めた事例だと、岡本さんは語ります。

最後に「個人や一団体、制度だけでは解決の難しい課題も、様々な主体が協働して取り組むことで、解決の道筋が見えてきます。魅力ある、住みやすいまちをつくるため、一緒に取り組みましょう!ぜひ、市民協働推進センターにご相談ください」と締め括られました。

市民協働の期待・効果:基金21の経験から

次に中島智人さんより、市民協働の期待・効果についてお話しいただきました。

中島智人さん登壇画像

協働は、両者が必要としてはじめて成立することから、協働の相手がどのようなことを期待しているかを理解することが重要となります。例えば、協働事業提案に申請する場合は、その評価基準や募集要項をよく読み込むだけでもそれを知ることができます。

また、協働の取組事例の紹介では、協働が行政にとっても学びやトライアルの場となっていること、事業を通して地域住民をエンパワーメントし、地域で自立・持続可能な状態を作っていること、多重化した問題に対して総合的な支援や新たな協働を生み出していることなどを解説され、協働事業の成果や期待として、次の3点を挙げています。
・協働することで、これまでになかった課題に対して新しい方法で対処できる。
・協働することで、新しい協働(連携・ネットワーク・関係性の構築など)が生まれる。
・市民が行動することで、行政の新しいあり方を促すことができる。

最後に「行政への協働事業提案の場合、期限のあるものが多いため、提案の段階から終了後を見据えて、組織基盤の強化やネットワーク、ツール作りを意識するなど、財源を最大限に活用できるよう、計画的に予算配分していくことが重要」とアドバイスいただくとともに、「協働は豊かな市民活動があって初めて成り立つもの。自由闊達に活動していく中で、もし自分たちの受益者の人たちに「協働」というオプションが必要だと思ったら、ぜひ提案してください」と締め括られました。

市民協働事業の提案支援について

続いて、横浜市市民局市民協働推進課の加藤さんより、市民協働事業の提案支援についてご説明いただきました。

加藤さん登壇画像

この提案制度では、まず提案までの流れとして、申請書類を作る前段階から計画書のアドバイス等のサポートをしています。所轄課を交えて提案内容を話し合い、合意が取れたら審査に進むという流れになっているので、市民協働推進パートナーというイメージで活用ください。申請時期に向けて事業内容をブラッシュアップしてご準備ください。

この事業の特徴は伴走支援にあり、それが団体にとっての大きなメリットとなっておりますので、次に繋がるステップとしてご活用ください。ご提案お待ちしております。

最後に岡本さん、中島さんのお二人から、本日のまとめとしてエールを一言ずついただきました。

岡本さん:
市民協働提案事業での30万円は、自主財源での事業実施に向けたパイロット的な意味合いもあると思います。ぜひ躊躇せず、提案事業を通じて積極的に情報を収集しながら、横の繋がりをつくり、自分たちの活動に活かしてください。市民協働推進課もお役に立てることもあるでしょうし、市民協働推進センターでも取組みを一緒に作っていけると期待しております。

中島さん:
協働事業の提案の際には、みなさん自身が「協働事業でなければいけない理由」をきちんと考えられていれば、それは相手にも伝わると思います。行政も協働を必要としているし、自分たちの団体も必要としている。こんな視点で提案してくださると、提案事業の審査の俎上にのぼると思います。ぜひ、戦略的に協働というものを活用してくれたらいいなと思っています。みなさん頑張ってください。

協働提案制度の意義や目的から、支援期間の終了後も見据えた戦略的視点など、制度活用に向けて多くを学んだ第2回でした。

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