オープンダイアログVol.2、開催しました!
vol.1では、株式会社19さんとともに、障害当事者の方たち(新たな視点を提供するインクルーシブメディエーター)の行動を観察し、「自身や他者の見方・考え方、その違い」について考えるオンラインワークショップを行いました。 vol.2の今回は、入念に感染症対策を行い、市民協働推進センター スペースA/Bで実施しました。当日の様子を、たくさんの写真とともにレポートします!
講師役で知的障がいのある藤原直美さんが描いた絵を真似しながら、自身も絵を描くことで、様々な感覚の違いを実感するワークショップ。素敵な作品を生み出し続ける藤原さんが、どのように対象を捉え、表現しているのか・・・?皆で体験すべく、一風変わった「まねっこ」をする場を用意しました。
ゲストプロフィール
■「ココロはずむアート展」実行委員会 中畝常雄さん・治子さん
今回のワークショップの発案者。夫婦ともに東京藝術大学日本画科出身。横浜北部 3 区の通所施設で働く障がい者の方の作品を取り上げた「ココロはずむアート展(2011年~)」の実行委員を務めています。著書:重症心身障がいのある息子さんと家族がともに過ごした日々をまとめた「ひげのおばさん子育て日記」(出版社:フェミックス)等。
■NPO法人カプカプ カプカプ川和 藤原直美さん
似顔絵作家。ポスカなどカラーペンを使ってカラフルな人物画、 ペットのイラストなどを描いています。最近は布製品作りにもはまっています。「ココロはずむアート展」では「作家と一緒に制作しよう」でのワークショップで講師を務めています。
■認定NPO法人STスポット横浜 事務局長/
神奈川県障がい者芸術文化活動支援センター 田中真実さん
文化施設や芸術団体と学校現場の連携プロジェクトを担当。2020 年 4 月より、神奈川県障がい者芸術文化活動支援センターの運営を開始。芸術文化分野での中間支援のあり方について、模索しています。
当日の様子
ワークショップ会場がオープンしました。感染症対策のため、検温・手指消毒をして受付です。受付の後は、缶バッチを選びます。色とりどり、様々な柄の缶バッチは、つたのは学園(緑区の知的障がいのある方の通所施設)のみなさんと、治子さんのコラボで制作したもの。(「滲み染め」といって、色が重なり合っていく手法を用いました。学生さんとワークショップをした際に撮った写真を、治子さんが缶バッチのデザインに提供。)
リアルで出会える貴重な機会ということもあり、まずは全員の自己紹介から始めました。ここで、受付の時に選んだバッチが登場。おひとりずつお名前と、それぞれの缶バッチを選んだ理由を交えて、自己紹介をしていきました。
まねっこワークショップでは、藤原直美さんが「飛び猫」の写真を見て絵を描き、それをまずは、じーーーーーーっと観察しました。その後、忠実に直美さんのまねっこをして、クッションの生地になる布に、猫の輪郭を描き、色を塗っていきました。
中畝常雄さんが「ここから描くんですね」「直美さんの引く線はとっても綺麗なんです」「じっくり塗っていますね」(※常雄さんに要確認)と、合いの手を入れながら和やかに進みました。オリジナルの制作ではなく、藤原さんが描いた順番を再現。意外と?!それがまた難しい・・・みなさん、真剣な表情で取り組んでいました。(中畝さんと藤原さんが励ましに周りました。)
布に猫の絵が描けたら、仕上げに藤原さんが猫の口に色を付けて、縫子さん(裁縫を担当する方)にバトンタッチ。総勢30名分(!)を持ち込んだ4台のミシンで、どんどん、ちくちく塗っていきます。
その間に、ミニフォーラムを実施しました。
進行は、田中真実さん。中畝ご夫妻から作家さん・作品・ココロはずむアート展のご紹介をしていただき、田中さんから、障害のある方の芸術文化活動・地域での取り組みについてお話を聞きました。
縫い終わったクッションを受け取って、綿をつめながら感想をシェアしました。
直美さんから、「またやりたいですね!今度は、人の絵を描いてみたいです。」という言葉が。笑顔にあふれた、とても癒される時間となりました。
最後に、まねっこクッションを持って集合写真をパシャリ。(マスクは直前に外しました)
★当日の様子を、動画にまとめ配信しました。
ぜひご覧ください。