◆ 資金面
来店には人数制限を設けており、さらに販売しているお弁当も通常のカフェメニューより単価は低いため、収入は減少しています。加えて、オンライン事業はすべて無料で実施しているため収入はありません。補助金は使用しておらず資金面でも厳しい状況の中、様々な助けのもと続けられています。
◆ オンライン事業
7月時点において、地域の子育て支援拠点などは再開しましたが、定員は以前の半分で予約制となっている状況です。そのような方々の「居場所を作らなくては」という想いがこまちぷらすにはあります。
森さん:「『安心』の捉え方は人それぞれであり、だからこそ『選べるようにする』という考え方を大事にしています。」
実際にお聞きした中で、オンラインでの繋がりが来店に繋がったりと、リアルな場とオンラインの両方の選択肢が様々な繋がりを生みだしていることが分かりました。
このようにオンライン事業の可能性は大きいですが、全てを移行できるわけではないこともまた確かです。だからこそ、「どちらが良い」という考え方はやめて、どちらでも合った方を「選択できる」という形を取られています。「(来店への)背中を押すことは今までできなかった。場が開いて、オンラインもやっているとこんなことができるんだ!」という気づきがあったと森さんはお話されていました。以下のメリットとデメリットを踏まえて、リアルな場と組み合わせながら活動を進めていくそうです。
オンラインのメリット
① 県外、海外などと容易に繋がることができ、遠方の人との出会い・交流が自分たちの“当たり前”を疑うきっかけになる
② 移動・時間の制限のある方にとってオンラインという選択肢が増えた
③ オンラインでつながることで、リアルでもつながるきっかけを生み出す
④ 実際に対面で話すよりも気軽に話せる方もいる
オンラインのデメリット
① 言語化できる「目的型」のことはできるが、目的がはっきりしない、「それとなく」といったことが伝わらない
② オンラインへ参加することの大変さ
(1) Zoomなどのツールに身構えてしまう
(2) 赤ちゃんのお世話をしながら端末の準備や会話に集中することが難しい
これからに向けて
森さんは、「居場所」とは「五感(意識化・言語化されないもの)で感じたり、時間を共有する場所」
だと今改めて感じているそうです。だからこそ、コロナ禍でも「ドアは開いている」「いつでも行くことができる」つまり、「いざという時に駆け込める選択肢がある」ことを大切にしています。締め切らないことで接点を残しておくことができる、この考えは居場所が限られている親子にとって重要な意味を持ちます。その人に合った手段で場と繋がれるよう、切れ目のない支援を色々な形で行われていくそうです。
また加えて、一つの店舗や場だけで生き残るのではなく、互いに支え合い協力して活動を続けられており、「場からまちへ」今まで以上に地域との繋がりも強めて活動を続けられています。

写真:向かいのもんじゃ屋さん開業20周年をこまちぷらすのみなさんも一緒にお祝い
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